日記・コラム・つぶやき

2017年12月 7日 (木)

≪漢詩鑑賞≫楓橋夜泊(張継)

Kaede
月落ち烏啼いて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声客船に到る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月27日 (金)

≪漢詩鑑賞≫黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る(李白)

Photo

黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る

故人西辞黄鶴楼  故人西のかた黄鶴楼

烟花三月下揚州  烟火(えんか)三月揚州

孤帆遠影碧空盡  孤帆遠影碧空

唯見長江天際流  唯見長江天際るるを

☆……☆……☆……☆……☆……☆

我が親友、孟浩然君は、この西の黄鶴楼に別れを告げて

春、花霞の三月に、揚州へ舟で下ってゆく

楼上から、はるか眺めると、たった一つの帆かけ舟のかすかな姿が、青い空に吸い込まれて消え

あとに残影としてただ長江の流れが天の果てへと流れて行くばかりである

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

別離の悲しみと残された寂しさが、大自然のなかに吸い込まれていく、まるで

動画を見ているようだネエ

(上の写真は、漢詩とは関係なく近所の千葉公園です)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月19日 (木)

新幹線車中で、いなり寿司と枝豆を食う外人夫婦

新幹線に乗っていると、色んな乗客がいて面白い。

それを何となく観察するのも旅の楽しみである。

京都駅で、若い背の高い北欧風の容姿をした外人夫婦が乗り込んできた。

やがて二人は、昼時なので、弁当を広げた。

弁当の中身は、(外人なのに・・・)サンドイッチではない、いなり寿司である。

外人男性が、いなり寿司をパクリと口に入れた。次に、枝豆を手に摘まんで口に入れた。

いなり寿司と枝豆、とくれば日本人の食べ物である。

にも拘らず、その外人男性は、普通に・・・いなり寿司を頬張っている。

この仕草には、違和感があって面白かった。

しばし退屈しのぎになった。

≪追記≫

その外人夫婦・・・しかし、飲み物は『エイヴィアン』だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 6日 (金)

≪漢詩鑑賞≫十五夜月を望む(王建)

作者の王建は、中唐の詩人。

楽府・歌行に優れていて、宮中の女性の心情・生活をうたった詩、すなわち一時の流行(歌)をリードしていた。

この詩は満月の夜景の美しさを歌いながら、友を懐かしむ詩である。

☆……☆……☆……☆……☆……☆

十五夜月を望む

中庭地白樹棲鴉  中庭(ちゅうてい)地白うして樹に鴉(からす)棲み

冷露無聲濕桂花  冷露(れいろ)声無く桂花(けいか)を湿おす

今夜月明人盡望  今夜月明(げつめい)人尽く望むも

不知秋思在誰家  知らず秋思(しゅうし)の誰が家にか在る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月13日 (水)

未だ覚めず池塘春草の夢

最近、眠りが浅いせいか、若い頃の夢を見る。

その大半が、テストの成績が赤点で、焦っている自分がいて、そのうち目覚めて、ホッとしている。

若いころは、チャレンジ精神も旺盛だが、その分失敗も多い。

未だ、若い頃の余韻が残っているようだ。

今では三児のパパである私の息子も、同じ夢を見るというから、そういうズボラな性格は受け継いでいると互いに笑った。

勉強もせず、遊んでばかりいたからテストの成績は悪いと、お互いに言い訳をしている。

そんな時、朱熹の漢詩を思い出す。

少年老い易く学成り難し  一寸の光陰軽んず可からず

未だ覚めず池塘春草の夢  階前の梧葉已に秋声

この漢詩を、孫が小学校に上るとき、ランドセルの中に入れて贈った。

今は小学校3年生。

成長の速さには驚くが、それは自分の老いを感じる時だ。

この爺は、未だ覚めず池塘春草の夢のままであるが、すでに世の中は階前の梧葉已に秋声などである。

そんな爺でも、我が日本国の繁栄を願っている。

頑張れ!日本!

====================

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月 1日 (金)

新幹線の中で、ひとり・・・『賀川豊彦』を読む小学生

先日、新幹線で東京へ向かう途中のことである。

新大阪で、利口そうな顔をした小学生が、自由席車両に乗り込んできた。

少年は、私の孫の隼弥君(少3)に、顔立ちがよく似ていた。

小学生、それも一人旅ということもあって、私は、少し気になって横目でチラチラ見ていた。

すると、少年は、地味な表紙をした(活字ばかりの)本をナップサックから出して、熱心に読み始めた。

すぐ隣には、中高年の女性が二人座って、おしゃべりをしていたが、まるで周囲を気にせず読書を続けていた。

その姿は、背筋がピンと伸びている。

両手で本を持つ姿は、「偉人の少年時代」を思わせるような雰囲気である。

夏休みの終わりに、読書感想文でも書くためだろうか?

少年は、時々ペットボトルのお茶を飲む以外は、3時間くらい、姿勢を正して読書に集中していた。

私は、少年が何を読んでいるか気になった。

それで、新横浜を過ぎたあたりで、少年がトイレに立った間に、その本を覗いてみた。

タイトルは、『賀川豊彦』とあった。

読書感想文のために読んでいるとしたら、その「感想文」を是非読んでみたい。

それにしても、『賀川豊彦』を自ら選んで読んでいるとしたら凄いことだと思う。

新幹線の中で、ひとり・・・『賀川豊彦』を読む小学生は、何を思い、将来どんな大人になるのか?

私は、色んなことを想像した。

私は、将来の「偉人の少年時代」に、出逢ったのかも知れない!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月24日 (木)

≪漢詩鑑賞≫月下獨酌(李白)

2000px_svg_3


=========================

飲酒三大詩人と言えば、陶淵明、李白、白居易が挙げられる。

月と自分と自分の影の三人が酒を飲んでさまよう様を、コミカルに表現した。

実に、詩仙・李白に相応しい傑作である。

☆……☆……☆……☆……☆……☆

月下獨酌

花間(かかん)一壺(こ)の酒

独り酌んで相親しむ無し

杯を挙げて明月を邀(むか)

影に対して三人と成る

月既に飲を解せず

影徒(いたず)らに我が身に随う

(しばら)く月と影とを伴いて

行楽須らく春に及ぶべし

我歌えば月徘徊し

我舞えば影凌乱す

醒時は同(とも)に交歓し

酔後は各分散す

永く無情の遊を結び

相期して雲漢邀(はるか)なり

==================

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月 7日 (月)

≪漢詩鑑賞≫酒を酌んで裴迪に与う(王維)

O0428026210233609702

王維こそは、天才と言えると思う。

この詩は王維が若い友人裴廸(はいてき)を慰め励ました詩である。

科挙の試験にも受からず、失意の時代であった裴廸に酒を勧めている王維の姿・・・。

所どころ、王維自身の人の世に対する実感が含まれているようだ。

☆……☆・・・・・・★……☆……☆……☆

酒を酌んで裴廸に与う

酒を酌んで君に与う君自ら寛(ゆる)せよ

人情の飜覆(はんぷく)は波瀾(はらん)に似たり

白首(はくしゅ)の相知(そうち)すら猶お剣を按じ

朱門の先達は弾冠(だんかん)を笑う

草色(そうしょく)は全く細雨を経て潤い

花枝(かし)は動かんと欲して春風寒し

世事浮雲何ぞ問うに足らん

如かず高臥(こうが)して且(しばら)く飡(さん)を加えんには

===================

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月29日 (土)

≪漢詩鑑賞≫飲酒(陶淵明)

猛暑が続く。

天気予報では、南の海で台風が発生していて、来週は日本列島に影響を及ぼすことが、心配だ。

今週は、国会閉会中審査で、党利党略の「加計問題」などが「水掛け論」が繰り返された。

陸自の日報問題では、稲田防衛大臣が防衛省・自衛隊を統率できず辞任した。

一方、民進党の蓮舫氏が党内対立を原因として代表辞任した。

今日は、土曜日。

久しぶりに、政治を忘れて『陶淵明の世界』に浸りたい。

☆……☆……☆……☆……☆……☆

Insyu


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 5日 (水)

≪漢詩鑑賞≫垓下の歌(項羽)

項羽は、劉邦と天下をかけて戦う。

項羽は、軍事的な優位、幾度かの圧倒的な勝利にもかかわらず劉邦の計略に落ちて最期を迎える。

負けん気の天才・項羽は、四面楚歌(取り囲んでいるのが自分の楚の国の人だった)を聞いてがっがりする。

だが、現実を認めたくない。

こんなことがあってよいものか、「時利あらず」にはそんな狼狽が込められている。

☆……☆……☆……☆……☆……☆

Gaikanouta_2


力山を抜き気世を蓋(おお)

時利あらず騅(すい)(ゆ)かず

騅の逝かざる奈何(いかん)すべき

(ぐ)や虞や若(なんじ)を奈何せん

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧