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2019年10月 4日 (金)

読書の秋

◆月日は百代の過客

松尾芭蕉の『奥の細道』を読んでいると、美文に出逢う。

勿論、最初の書き出しは、言うまでもない。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

それ以外でも、次は美文だ。

秋風に耳を残し、もみぢを俤(おもかげ)にして、青葉の梢猶あはれ也。

◆悲惨な旅

旅行記と言えば、ロマンチックだが、江戸時代の旅は、実際は悲惨だ。

「蚤(のみ)虱(しらみ)馬の尿(ばり)する枕もと」

芭蕉の風雅は、蚤虱馬の尿、を経験した後の生き様でもある。

凄いの一言である。

◆「幽玄」「物真似」の本義

世阿弥の『風姿花伝』も、面白いので、並行して読んでいる。

「物真似」の本義に於いて、老人についての記述がある。

老人の物まね、この道の奥儀なり。(中略)およそ、老人の立ち振舞、老いぬればとて、腰・膝を屈め、身を詰むれば、花失せて、古様に見ゆるるなり。

このような芸術表現論は、一読では分からないが、分からないなりに味読をしている。

◆並行読書法

それらと、並行して森鴎外の小説『青年』を読んでいる。

現在、三冊の本を並行して読んでいる。

これは珍しい読書法ではなく、私の様な気まぐれな初心者には、適したものだと思う。

小中学校の週間時間割では、英・数・国・理・社の如く「並行学習法」である。

それに、小林秀雄は、「乱読は発想を自由にする」と言って居た。

楽しい、「読書の秋」である。

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