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2018年8月 6日 (月)

≪漢詩鑑賞≫王昭君(白楽天)

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王昭君は、漢の元帝の時の宮女で、中国四大美女の一人と称されている。
元帝は、宮廷画家に宮女たちの肖像画を描かせ、その中から気に入った者を寵愛した。
そこで、宮女たちは賄賂を贈り、美しく描かせようしたが、王昭君だけは贈らなかった。
そのため、絶世の美女でありながら醜女に描かれ、その政略結婚の犠牲として匈奴の王に嫁がせた。
別れの挨拶に進み出た王昭君を見て、元帝は大いに悔やみその後、その画家を殺したという。
この詩は、匈奴に嫁がされた、王昭君の悲しみに沈むさまを詠った白居易17歳の時の作である。
正に、早熟の天才である。
☆……☆……☆……☆
王昭君
滿面胡沙満鬢風  
面に満つる胡沙(こさ)鬢(びん)に満つる風
眉銷殘黛臉銷紅  
眉は残黛(ざんたい)銷(き)え臉(かお)は紅銷ゆ
愁苦辛勤顦顇盡  
愁苦(しゅうく)辛勤(しんぎん)して顦顇(しょうすい)し尽くれば
如今却似盡圖中  
如今(いま)ぞ却(かえ)って画図の中に似たり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
漢を離れてはるばる来たえびす(胡)の地、顔は沙漠(沙)の塵にまみれ、ほつれた鬢(顔の左右側面の髪)は風に流れる
美しい眉をえがいたうすずみ(殘黛)も、豊かなほお(臉)にさした紅も、いつしか色あせた(銷ゆ)
悲しみ(愁苦)、苦しみ(辛勤)の為、げっそりとやせ衰えて(顦顇)しまい
今の私の姿は、皮肉にもあの醜婦の肖像画そのものになってしまっている
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