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2017年6月13日 (火)

池上彰先生の「讀賣新聞批判」に異議申し立て!≪ジャーナリストの驕り≫

池上彰先生の「解説」は、バランスが良く、分かり易いと思っていた。

そんな日頃尊敬する池上彰先生だが、テレビ番組で「激怒した」姿を観たとき、私は、奇異に感じた。

テレビ朝日の番組に出演して「加計学園問題」が話題になっている時である。前川前文科省事務次官の「記者会見」での出来事である。

讀賣新聞の記者が、「(前川氏に対して)事務次官の時に知り得た内容を、辞めてから口外するのは国家公務員の守秘義務に違反するのでは?」と質問した事に、池上氏は激怒したのである。

「一部のマスコミが・・・」と、池上氏は名指しを避けたが、放映内容からは「読売記者の発言」である。

「ジャーナリストとしてあり得ない質問」と激怒し、番組の司会者も、「国民の知る権利」を妨げるとして、読売新聞を批判し、池上氏に呼応した。

私は、正直、奇異に感じた。

「国民の知る権利」とは、「国家公務員の守秘義務」を優先するものではない。

何故なら、「国家公務員の守秘義務」とは、『国家機密』を外部に漏らさない様に、国益を守るために設定された法律である。

「国民の知る権利」は、国益の範囲内での権利である。

読売記者の質問は、「知る権利」と「守秘義務」の両者のバランスに立脚した質問ではないか?

池上氏の「論理」から言えば、「国民の知る権利」の為なら、「国家公務員の守秘義務」は崩しても構わないという事になるのではないか?

しかも、何が「国益」か?という観点では、(人によっては、国民の知る権利こそ、国益という様に・・・)恣意的に「守秘義務」は崩される危険性がある。

アリの一穴である。

以前、尖閣沖で、中国漁船の海上保安庁の艦船への「体当たり」映像が、ネットで流出した事で、「民主党政権の隠蔽」と「中国の主張が嘘である」という事が判明した。

仙谷由人官房長官は、「国家公務員の守秘義務違反」を理由に、海上保安官の一色氏を「処分」した。

私は、一色氏の行為は、「已むに已まれぬ愛国心」であったと思うが、「守秘義務違反」は明らかだった。

だから、(「国益」に反して事実を隠ぺいした事は、批判されるべきだが)仙谷官房長官の「一色氏を処分した」こと自体は不当だとは思わない。

私は、池上氏の激怒した姿を観て、民主党政権(菅直人内閣)時代の「事件」を思い出したのである。

法律は、人の「運用」によって変化する。だが、法律は飽くまでも法律である。

ジャーナリストと云えども、「国民の知る権利」を盾に、辞めた元官僚に対して、「法律違反」を奨励するべきではない。

それは、ジャーナリストの驕りである。

私は、池上彰先生の「讀賣新聞批判」に異議申し立てする。

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