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2016年5月 1日 (日)

≪漢詩鑑賞≫軍に従って北征す(中唐・李益)

辺塞の地を転々と従軍する兵士の気持をうたった辺塞詩である。

北風が吹き荒ぶ砂漠を征く兵士からすれば、「戦争の大義」よりも「故郷に残した家族」への思いが勝る。

その思いに追い打ちをかけるように、砂漠の月の光が差し、何処からともなく笛の音が聞こえてくる。

中唐の詩人・李益の傑作の一つである。

☆……☆……☆……☆……☆……☆……☆

軍に従って北征す  七言絶句

天山雪後海風寒  天山(てんざん)雪後(せつご)海風寒し

横笛偏吹行路難  横笛(おうてき)(ひとえ)に吹く行路難

磧裏征人三十萬  磧裏(せきり)の征人(せいじん)三十万

一時囘首月中看  一時首(こうべ)を回(めぐ)らして月中に看る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

天山(天山山脈)に雪が晴れて(雪後)、西方の湖をわたってきた風(海風)が冷たく吹き荒ぶ

横笛がしきりに「行路難」(楽曲の名)を吹く、(その調べを聞いて)

はるばると砂漠(磧)に出征してきた三十万の兵士たちは

いっせいにふりかえって(頭を回して)月の光の中でじっと見つめている。

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