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2016年3月21日 (月)

≪漢詩鑑賞≫蜀相(=蜀の宰相・諸葛亮孔明)~杜甫

杜甫は、孔明を尊敬していた。

この詩は、杜甫49歳の作。成都に来て、諸葛孔明の廟に参拝し、うたったもの。第五句の「三顧」とは、三顧の礼のこと。

孔明は、五丈原で魏の司馬懿と対戦中、陣中で病死した。その夜大きい流れ星が落ちたという。(三国志より)

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蜀相   孔明(七言律詩)

丞相祠堂何處尋  丞相(じょうしょう)の祠堂何れの処にか尋ねん

錦官城外柏森森  錦官城外柏(はく)森森(しんしん)たり

映堦碧草自春色  堦(かい)に映ずる碧草(へきそう)自から春色

隔葉黄鸝空好音  葉を隔(へだ)つる黄鸝(こうり)空しく好音

三顧頻繁天下計  三顧頻繁(ひんぱん)なり天下の計

兩朝開濟老臣心  両朝(りょうちょう)開済(かいさい)す老臣の心

出師未捷身先死  出師(すいし)未だ捷(か)たざるに身はまず死し

長使英雄涙滿襟  長(とこしえ)に英雄をして涙襟に満たしむ

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蜀の丞相(宰相)諸葛孔明を祭ったお堂(祠堂=ほこら)はどこに尋ねたらよいだろうか

成都城(錦官城)外の柏の木々がこんもり(森森)と茂っているところがそれだ

祠堂の階段(堦)にみどり色(碧草)を映じている草は春がくれば春のよそおい(春色)をこらす

葉かげ(葉を隔つる)で鳴くうぐいす(黄鸝)は、空しく美しい聲でさえずるばかり

昔、劉備は三度もひんぱんに孔明を尋ねて、天下を治める策(天下の計)をたずねた

孔明はこれに心を動かされて、劉備、劉禅の二代(両朝)にわたって仕え、創業、守成して(開済)老臣のまことを尽くした

しかし、魏討伐軍を出して、まだ戦いに勝たない(捷たざる)うちに、その身は先に死んでしまい

とこしえ(長)に後世の英雄たちのえりを哀痛の涙でむらすのである

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追記  死せる孔明、生ける仲達を走らす

孔明の死を知らない、司馬懿(字は仲達)が逃げた事からこの諺が生まれた。天才軍師・孔明の能力を知る好敵手・仲達ならではの出来事である。

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