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2016年1月10日 (日)

≪漢詩鑑賞≫商山の路にて感あり(白居易)

白居易51歳の作でる。

当時の朝廷は、宦官の支配下にあり、大臣たちは政争に明け暮れていた。

この詩は、失望した白居易が、自ら地方赴任を希望し、途中の宿舎で人の世の無常感を詠ったものである。

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商山の路にて感あり

憶昨徴還日  憶(おも)う昨徴(め)し還さるるの日

三人歸路同  三人帰路同じくす

此生都是夢  此の生は都(すべ)て是れ夢

前時旋成空  前時は旋(たちま)ち空と成る

杓直泉埋玉  杓直(しゃくちょく)は泉に玉を埋め

虞平燭過風  虞平(ぐへい)は燭(しょく)風を過ぐ

唯殘樂天在  唯楽天(らくてん)を残して在り

頭白向江東  頭(こうべ)白くして江東に向かう

☆……☆……☆……☆……☆……☆

思えば昨年都に召還(徴還)されたとき

三人とも同じ道を通って帰った

人生すべて夢の如く

過去はたちまち(旋ち)虚無となる

李建は、死者の地(泉=黄泉)にその才能を埋め(埋玉)

崔韶は、ともしびが風に吹き消されるように、はかなく死んでしまった(燭過風)

三人のうち、ただ私(楽天)だけが寂しく生き残って

白髪の老いの身を、新たに任ぜられた江東の地へと運ぶ

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