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2015年12月 9日 (水)

≪漢詩鑑賞≫農を憫む(李紳)

作者の李紳は中唐の詩人で、白居易などとも親交があり、紀行文の作家としても優れていたという。

この詩は、農民をいたわり、その辛苦を想うべきだという人道主義を歌った詩であり、「粒粒辛苦」(コツコツと苦労する)という言葉の出典でもある。

☆……☆……☆……☆……☆……☆……☆

憫農  農を憫(あわれ)む 

(第一首)

春種一粒粟  春に種(う)う一粒の粟(あわ)

秋収萬顆子  秋には収む万顆(ばんか)の子

四海無閑田  四海(しかい)閑田(かんでん)無きも

農夫猶餓死  農夫猶(な)お餓死す

春に一粒のもみを播いておくと

秋には幾万粒もの実になる

国中のどこにも遊ばせている田は無いが

それでも猶、農夫は餓死してしまう

(第二首)

鋤禾日當午  禾(いね)を鋤(す)いて日午に当る

汗滴禾下土  汗は滴(したた)る禾下(かか)の土

誰知盤中餐  誰か知らん盤中の餐(さん)

粒粒皆辛苦  粒粒(りゅうりゅう)皆辛苦(しんく)なるを

稲の手入れの雑草取りをしていると、真昼どきの太陽が照りつける

吹き出る汗が稲の下の地面にしたたり落ちていく

だれが知っているだろうか、この盤(はち)の中の飯の

一粒一粒が皆厳しい農夫の辛苦の結晶であることを

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