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2015年7月23日 (木)

≪漢詩鑑賞≫去る者は日に以て疎し(無名氏)

この詩は、『文選』(6世紀初めころ編集)の「雑事」に収録されているものである。

『文選』は、文人や教養人の必読書と言われた。

また、唐・宋のころは、『文選』を習熟することが、官吏登用試験の「詩文科目」に合格する道だとも言われ、中国ばかりではなく、(平安朝時代の)日本にも大きな影響をあたえた。

☆……☆……☆……☆……☆……☆

去者日以疎(去る者は日に以て疎し)

去者日以疎  去る者は日に以て疎(うと)まれ

来者日以親  来る者は日に以て親しまる

出郭門直視  郭門(かくもん)を出でて直視すれば

但見邱輿墳  但(た)だ邱(きゅう)と墳(ふん)とを見る

古墓犂為田  古墓は犂(す)かれて田と為り

松柏摧為薪  松柏は摧(くだ)かれて薪と為る

白楊多悲風  白楊(はくよう)に悲風多く

蕭蕭愁殺人  蕭蕭(しょうしょう)として人を愁殺(しゅうさつ)

思還故里閭  故里の閭(りょ)に還らんと思い

欲帰道無因  帰らんと欲すれども道因(よ)る無し

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