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2013年12月16日 (月)

≪漢詩鑑賞≫秋怨(魚玄機)

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作者の魚玄機(ぎょげんき)は、晩唐の女流詩人。

都(長安)にある色街の芸妓屋の娘として生まれ、幼少のころから詩文をつくることを好んだという。成長して李億(りおく)の妾となったが、正夫人の嫉妬により追われ女道士となる。

最後は、恋人である李近仁(りきんじん)をめぐって、侍女を責め死なせてしまう。そして、その事が発覚して玄機も捕らえられ処刑された。時に、26歳であった。

聡明で美人、その上、激情的であった故に身を滅ぼした短い人生であった。

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秋怨(しゅうえん)

自歎多情是足愁  自ら嘆ず多情は是れ足愁なるを

況當風月滿庭秋  況や風月庭に満つる秋に当るをや

洞房偏輿更聲近  洞房偏えに更声と近し

夜夜燈前欲白頭  夜夜灯前白頭ならんと欲す

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つくづく悔やまれる事は、自分に人を思う心が多い(多情)事だ。そのために、いつも愁いを(足愁そくしゅう)抱いて悲しんでいるのです。

ましてや(況いわんや)、今では秋風が吹き、明月の光が庭一面に照りそそぐ季節。

ままならぬは(偏ひとえに)、わたしの寝室(洞房どうぼう)のすぐ近くで聞こえる、時を告げる太鼓の音(更声こうせい)の近さ。

毎夜毎夜、私は、灯の前で太鼓の音を聞いているうちに、みどりの黒髪も今や白くなろうとするのです。

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