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2013年11月16日 (土)

≪漢詩鑑賞≫慈恩の塔に題す(荊叔)

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≪写真≫陝西省西安市の東郊酈山の麓にある秦の始皇帝の御陵

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この詩は、過去の漢王朝の運命を悼みながら、唐の行く末を案じる思いをうたっている。

何故なら、唐代の詩人は、朝廷を憚(はばか)り、唐を漢に託して表現する事が多い。

起・承の対句(漢国山河在り、秦陵草樹深し)は、杜甫の『春望』の首聯を思い浮かべる。

≪首聯≫国破れて山河在り、城春にして草木深し

作者の荊叔(けいしゅく)は、中・晩唐の詩人であるが詳しいことは不明である。

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慈恩の塔に題す

漢國山河在  漢国山河在り

秦陵草樹深  秦陵草樹深し

暮雲千里色  暮雲千里の色

無處不傷心  処として心を傷めざるは無し

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今に残る漢の国のものといったら、見渡す限りの山と河だけ。権勢と栄華のあとをとどめる秦の始皇帝の御陵も、草や木が生い茂り、人の世の儚さを感じさせるだけ。

果てしなく空をおおう夕雲、しだいに迫る宵の闇。どこもかしこも目にふれる風景は、心を侘しくするものばかり。

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