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2013年10月15日 (火)

≪漢詩鑑賞≫登高(杜甫)

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「風急に天高くして猿嘯哀し」に始まり、「潦倒新たに停む濁酒の杯」で結ぶ。

杜甫の傑作漢詩である

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登高   杜甫<七言律詩>

風急天高猿嘯哀  風急に天高くして猿嘯(しょう)哀し

渚淸沙白鳥飛廻  渚清く沙白くして鳥飛び廻(めぐ)

無邊落木蕭蕭下  無辺の落木は蕭蕭(しょうしょう)として下り

不盡長江滾滾來  不尽の長江は滾滾(こんこん)として来る

萬里悲秋常作客  万里悲秋常に客と作(な)

百年多病獨登臺  百年多病独り台に登る

艱難苦恨繁霜鬢  艱難苦(はなはだ)だ恨む繁霜の鬢(びん)

潦倒新停獨酒杯  潦倒(ろうとう)新たに停む濁酒(だくしゅ)の杯

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風は激しく吹き、空は高く澄みわたり、猿のなき声が悲しく聞こえる。揚子江の渚は清く、砂はまっ白で、その上を鳥が輪をかいて飛んでいる。

果てしもない落ち葉は、さびしい音を立てながら散り、尽きることのない揚子江の流れは、あとからあとからわきたつように流れてくる。

故郷を万里も離れた他郷の地で、もの悲しい秋にあい、またもかわらず旅人の身だ。そのうえ生涯病気がちで、この重陽の節を迎え、一人でこの高台に登った。

思えば、苦労を重ねたため、まっ白になってしまったびんの毛がとてもうらめしい。老いぼれてしまったので、せめても慰めとしていた獨り酒を飲むことも、最近やめてしまった。

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☆登高(とうこう)  重陽の節句に高い所に登り、酒宴を開くこと。

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