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2013年9月 6日 (金)

≪漢詩鑑賞≫將進酒(李賀)

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◆將進酒

『將進酒(しょうしんしゅ)』とは、楽府題(うたうことを主として作られた詩の総集)の一つで、作者の李賀は、中唐の詩人である。

その詩は、「伝統にとらわれずはなはだ幻想的で、鬼才と評された」(ウイキぺディアより)という。

李白にも、『將進酒』(君見ずや黄河の水天上より来るを・・・)という作品があるが、此処では、李賀の『將進酒』を鑑賞する。

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將進酒  李賀<雑言詩>

瑠璃(るり)の鍾(さかずき)

琥珀(こはく)濃し

小槽(しょうそう)酒滴(したた)って真珠紅なり

竜を烹(に)鳳を炮(あぶ)りて玉脂泣く

羅幃(らい)繍幕(しゅうばく)香風を囲む

竜笛(りゅうてき)を吹き

鼉鼓(だこ)を撃つ

皓歯(こうし)歌い

細腰(さいよう)舞う

況んや是れ青春日将に暮れんとし

桃花乱落すること紅雨の如し

君に勧む終日酩酊して酔え

酒は到らず劉伶(りゅうれい)墳上の土

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この世のものとは思えないほど美しいガラスの杯(瑠璃の鍾)に、そそがれた酒は深い琥珀色。

小さな酒入れ(小槽)からしたたる真珠のような酒のしずくは真っ赤に輝き、竜や鳳のような珍味の肉を煮たりあぶったりすれば、玉のような脂がにじみ出て、まるで涙を流しているかのようである。

薄絹のとばり(羅幃)や刺繍を施したきらびやかな垂れ幕(繍幕)の中では、なんともよい香りの風がさっと巻き起こる。

竜の声の笛を吹き、

ワニ皮の太鼓を打ち、

白く輝く歯を見せて歌う女、

ほっそりと形のよい腰で舞う女。

そればかりじゃない、この春の日は今まさに暮れゆこうとして、桃の花びらが、真っ赤な雨が降りそそぐかのように散っているではないか。

君よ、日がな一日、酔って酔ってぐでんぐでんになるくらいに酔ってみたまえ。酒と心中するほど酒の好きだったあの劉伶でさえ、自分の墓土の上にまで酒が追いかけてきてくれるわけではないのだから。

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