« サッカー(本田)も、政治(安倍)も、「個の力」が重要! | トップページ | 米中トップ会談を注目 »

2013年6月 7日 (金)

≪漢詩鑑賞≫夏目漱石の漢詩

Img_372073_5879289_0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

無題<五言絶句>

仰臥人如啞  仰臥(ぎょうが)人啞(あ)の如し

默然見大空  黙然(もくねん)大空を見る

大空雲不動  大空雲動かず

終日杳相同  終日杳(よう)として相同じ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仰向けに寝たまま、啞のように黙りこくっていると、大空が見えた。

大空には雲がじっと動かずにいて、一日中、雲と私とは、果てしなく共にそこにあった。

=====================

無題<七言律詩>

眞蹤寂寞杳難尋  真蹤(しんしょう)寂寞杳として尋ね難し

欲抱虚懐歩古今  虚懐を抱いて古今を歩まんと欲す

碧水碧山何有我  碧水碧山何ぞ我有らん

蓋天蓋地是無心  蓋天蓋地是れ無心

依稀暮色月離草  依稀(いき)たる暮色月草を離れ

錯落秋聲風在林  錯落(さくらく)たる秋声風林に在り

眼耳雙忘身亦失  眼耳双つながら忘れ身も亦失す

空中獨唱白雲吟  空中に独り唱う白雲の吟(ぎん)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真の悟道は、ひっそりと空虚で、はるかにぼんやりと尋ね難い。何ものにもとらわれぬ心で、古今を歩んでいこう。

みどりの山河にはどうして私心などあろう。天地の全体は無心そのもの。

ぼんやりとした暮色のなか、月は草原を離れて上る。いりまじる秋の物音のなか、風は林をゆるがす。

眼も耳も、ともにその識力を失い、自分の身さえ忘れてしまう。虚空に向かって、ただ白雲のごとき自由の詩をとなえよう。

======================

|

« サッカー(本田)も、政治(安倍)も、「個の力」が重要! | トップページ | 米中トップ会談を注目 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564386/57540884

この記事へのトラックバック一覧です: ≪漢詩鑑賞≫夏目漱石の漢詩:

« サッカー(本田)も、政治(安倍)も、「個の力」が重要! | トップページ | 米中トップ会談を注目 »