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2013年5月30日 (木)

≪漢詩鑑賞≫香積寺を過う(王維)

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『香積寺を過(と)う』は、王維が名刹・香積寺を訪れた時の作品である。

王維は、熱心な仏教信者であった。

その為、李白の「詩仙」、杜甫の「詩聖」に対して「詩仏」とも呼ばれる。

誤りを恐れず言うならば、(作風においては)李白の「道教」、杜甫の「儒教」に対して、王維は「仏教」である。

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香積寺を過う  王維<五言律詩>

不知香積寺  知らず香積寺

數里入雲峯  数里雲峰に入る

古木無人逕  古木人径無く

深山何處鐘  深山何処の鐘ぞ

泉聲咽危石  泉声危石に咽び

日色冷靑松  日色青松に冷ややかなり

薄暮空潭曲  薄暮空潭の曲

安禪制毒龍  安禅毒竜を制す

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香積寺はどこなのだろうか。数里ほど雲つく峰の奥へと分け入った。

あたりには年を経た木々が生い茂るばかり、人の通う道(人径)もない。するといずこよりか鐘の音が深山に響きわたる。

泉の水は高くそそり立つ岩にあたって、咽(むせ)ぶように響き、日の光(日色)は青い松にさして、冷ややかに輝く。

人気のない淵(空潭くうたん)のほとり(曲)で、座禅を組んで(安禅)、雑念(毒龍:心中の煩悩)をしずめているうちに、いつしかあたりはたそがれ時。

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