春の風
(写真は千葉県護国神社境内)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆今度こそ
桜が散り始めた・・・。
今日から、「新年度」がスタートする。
私は、「新○○」という言葉が好きだ。
「今度こそ」というポジティブな“響き”が感じられるからだ。
「新成人」「新入社員」、それに「新装開店」「新商品」など・・・。
☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆
◆「区切り」をつけて再スタート
誰でもそうだと思うが・・・何事うまく行かない事が多い。
そんな時は、一旦「区切り」をつけて、再スタートするのが良い。
「区切り」は、年1回の「新年度」だけではない。
年4回(四半期)も、チャンスがあるのである。
☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆
◆新老人
65歳の私が云うのも妙だが、“再スタート(再チャレンジ)”に老若は関係ない。
「還暦」は、人生の大きな「区切り」となる。
生れたての赤子を「新生児」と呼ぶ。
それなら、「還暦」過ぎた老人を、何と呼ぶべきか?
「新老人」と呼ぶべきである。
☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆
◆4月は「晩春」
ところで、日本には“四季(春夏秋冬)”という「区切り」がある。
四季は<春>から始まる。
「旧暦」では、立春(2月4日頃)~立夏前日(5月5日頃)である。
「桜散る・・・」東京地方の4月は、「晩春」である。
☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆
◆今人還た対す落花の風
劉希夷は、漢詩『白頭を悲しむ翁に代る』で、次のように詠んでいる。
<抜粋>
古人無復洛城東 古人復た洛城の東に無く
今人還對落花風 今人還た対す落花の風
年年歳歳花相似 年年歳歳花相似たり
歳歳年年人不同 歳歳年年人同じからず
・・・晩春の洛陽が、詩の『舞台』であろう。
☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆
◆東風ふかば
季節は、<風>と共に去来する。。
大宰府に左遷された菅原道真が、次のように和歌を詠んだ。
東風ふかば ひほいおこせよ うめのはな あるじなしとて はるなわすれそ
春の風を「東風(こち)」と呼ぶのは、昔から中国北京では、春に東風が吹くことが多い事に由来する。
=====================
菅原道真が詠んだ「東風ふかば・・・」の頃は早春で、劉希夷が詠んだ「今人還た対す落花の風」の頃は晩春と言える。
今日は、心もウキウキする4月1日。
これから「桜散る・・・」近所の千葉公園辺りに散歩に行くことにする。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ≪漢詩鑑賞≫虞美人草(曹鞏)(2018.04.16)
- ≪漢詩鑑賞≫杜甫の代表的な絶句(2018.04.03)
- ≪漢詩鑑賞≫烏江亭に題す(杜牧)(2018.03.24)
- ≪漢詩鑑賞≫七哀の詩(王粲)(2018.03.06)
- ≪漢詩鑑賞≫不出門(門を出でず)菅原道真(2018.02.10)
コメント