B/C神話
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◆新報道2001
今朝の新報道2001は、面白かった。
元日銀マンの大塚耕平議員(民主党)、元大蔵主計官の片山さつき議員(自民党)らが議論していた。
テーマは公共工事についてであった。
公共工事と言うと、反射的に「ムダ」「バラマキ」と批判される一方、その「効果」については曖昧で、議論は常に平行線である。
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◆二つだけ覚えておけばよい!
経済と言うと、難しい計算が出てきて閉口する。
だが、そんな素人の私でも・・・「二つだけ覚えておけばよい」と思っていた。
この「セリフ」は、以前、某法務大臣が言ったのと同じである。(笑)
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◆乗数効果&B/C
「二つだけ」とは、①乗数効果と、②B/Cである。
●乗数効果とは、公共投資を行った際にはその金額以上に需要の増加を喚起する計数を言う。
●B/Cとは、公共工事をB/C(費用便益)比率によって測定するもの。すなわち、総便益(Benefit)が総費用(Cost)より少ない場合、「ムダな公共工事」とみなされる。
私は、公共工事が単純に良いか?悪いか?を測定するには、(覚えておけばよい)二つの尺度があると思っていた。
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◆計算できないもの
公共事業の投資効率については、B/C比率によって測定される。
しかし、今朝の『新報道2001』で、何がB(総便益:Benefit)で、何がC(総費用:Cost)なのか?必ずしもハッキリしていないという事が分った。
「Bの部分では、防災(人の命)の価値も認めよう」(片山さつき議員)と言う話も出ていた。
確かに・・・“人の命”とは、計算できないものである。
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【B/C】というと、それだけで正しい様な錯覚を覚える。
しかし、B/Cの議論を聴いていて、果たしてB/Cが投資効率の測定尺度として正しいか?疑問を感じた。
これは、『B/C神話』なのかも知れない。
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