今回の「選挙無効」(広島高裁:判決)について
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◆「違憲で無効」判決
広島高裁は、(昨年の衆院選挙について)「違憲で無効」の“判決”を下した。
“判決”は、(現行の選挙制度が)「違憲で無効」という内容だ。
それだけの事である。
大騒ぎすることではない。
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◆「選挙管理委員会」が被告
この裁判の<被告>は、(現行の選挙制度に従って「選挙」を実施した)「広島県選挙管理委員会」である。
「衆議院議員」「内閣総理大臣」は、裁判の<被告>ではない。
素人の私には少しややこしい・・・。
だが、“判決”は冷静に受け止めたら良い。
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◆立法府の怠慢
一部メディアは、「無効」な選挙で選ばれた国会議員と、「国会」で選ばれた安倍総理に対して、「無効」というレッテルを貼っていた。
だが、選挙で選ばれた「衆議院議員」各位や、国会で選ばれた「内閣総理大臣」安倍晋三殿が「無効」と云う訳ではない。
どうしょうも無い事だが・・・。
「立法府の怠慢」(=国会議員の怠慢)、というだけの事である。
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◆“政治を止める”余裕はない
メディアの一部には、「現自民党政権が違憲」「選挙をやり直せ」というコメントがあった。
「現自民党政権が違憲」とするなら、「旧民主党政権も違憲」であり、新旧全ての「国会議員が違憲」と言える。
滅茶苦茶で、無責任なコメントだ。
今、日本国には、そんな事で“政治を止める(混乱する)”余裕はない。
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◆立法府の仕事
だが、各与野党代表のコメントは、どこか他人事のようである。
私は、次のように考える。
国会議員には、(それぞれ各党・各議員の選挙事情があるから)選挙制度は、決められないのであって、“選挙制度”だけは、国会議員ではなく「別の機関」が決めるという「法律」にすればよい。
そこまでが、“立法府“の仕事とすべきである。
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◆別の政治的“思惑”
話は飛ぶが・・・評論家の江川紹子氏は、「違憲な議員が憲法を改正する」「ブラック・ジョークのようだ」と揶揄している。
「憲法改正を目指す」自民党・安倍政権を念頭に置いてのコメントである。
「憲法改正」の議論と、「選挙制度の改定」は別である。
「現自民党政権が違憲」「選挙をやり直せ」と叫ぶ一部メディアの論調には、どうも・・・別の政治的“思惑”が感じられるのである。
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