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2013年2月20日 (水)

≪漢詩鑑賞≫陌上桑・無名氏<五言古詩>

20051204205008588

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◆陌上桑(はくじょうそう)

この詩は、『楽府詩集』に収録されている無名氏の作品である。

美しい人妻が桑摘みの時に好色な領主にいい寄られ、それを毅然と拒んだという「物語詩」である。

長詩だが、存分に鑑賞したい傑作である。

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陌上桑  無名氏<五言古詩>

日出東南隅  日東南の隅に出でて 隅(くま※方角)

照我秦氏樓  我が秦氏の楼を照らす

秦氏有好女  秦氏に好女有り 好女(※美しい娘)

自名爲羅敷  自ら名づけて羅敷と為す 羅敷(らふ)

羅敷善蠶桑  羅敷蚕桑を善くし 蚕桑(さんよう)

采桑城南隅  桑を城南の隈に采る

素絲爲籠糸  素糸を籠糸と為し 素糸(白い糸)、籠糸(かごのひも)

桂枝爲籠鉤  桂糸を籠鉤と為す 籠鉤(ろうこう※かごの取っ手)

頭上倭堕髻  頭上には倭堕の髻 倭堕(あだっぽい)、髻(もとどり)

耳中明月珠  耳中には明月の珠

緗綺爲下桾  緗綺を下桾と為す 緗綺(しょうき)、下桾(かくん)

紫綺爲上襦  紫綺を上襦と為す 紫綺(しき)、上襦(じょうしゅ)

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行者見羅敷  行く者は羅敷を見て

下擔拊髭鬚  担を下して髭髯をなで 担(※荷物)

少年見羅敷  少年は羅敷を見て

脱帽著哨頭  帽を脱して哨頭を著わす 哨頭(しょうとう)

耕者忘其犂  耕す者は其の犂を忘れ

鋤者忘其鋤  鋤く者は其の鋤を忘る

歸來相怒怨  帰り来りて相い怒怨するは

但坐觀羅敷  但だ羅敷を観るに座る 坐る(よる※原因である)

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使君従南來  使者南より来りて

五馬立踟蹰  五馬立ちどころに踟蹰す 踟蹰(ちちゅ※足踏み)

使者遣吏往  使君吏をして往かしめ 君吏(くんり※太守の使者)

問是誰家姝  問う是れ誰が家の姝ぞと 姝(しゅ※美しい娘)

秦氏有好女  秦氏に好女有り

自名爲羅敷  自ら名づけて羅敷と為すと

羅敷年幾何  羅敷の年は幾何ぞと 幾何(いくばく)

二十尚不足  二十には尚お足らざれども

十五頗有餘  十五には頗る余り有りと

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使君問羅敷  使君羅敷に問う

寧可共載不  寧ろ共に載すべきや不やと 載す(※車に乗る)

羅敷前致詞  羅敷前みて詞を致す

使君一何愚  使君一に何ぞ愚なる

使君自有婦  使君には自ら婦有り

羅敷自有夫  羅敷にも自ら夫有りと

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東方千餘騎  東方の千余騎

夫壻居上頭  夫壻は上頭に居る 上頭(※長官)

何用識夫壻  何を用て夫壻を識るや 識る(※見分ける)

白馬従驪駒  白馬驪駒を従え 驪駒(りく)

靑絲繋馬尾  青糸を馬の尾に繋け

黄金絡馬頭  黄金を馬の頭に絡う

腰中鹿盧劒  腰中の鹿盧の剣は

可値千萬餘  千万余に値すべし

十五府小史  十五にして府の小史

二十朝大夫  二十にして朝の大夫

三十侍中郎  三十にして侍中郎 侍中郎(侍従職)

四十専城居  四十にして城を専らにして居る

爲人潔白晳  人と為りは潔白

鬈鬈頗有鬚  鬈鬈として頗る鬚有り 鬈鬈(れんれん※ふさふさとした)

盁盁公府歩  盁盁として交府に歩み 盁盁(えいえい※堂々と)

冉冉府中趨  冉冉として府中に趨る 冉冉(ぜんぜん※さっさと)

座中數千人  座中の数千人

皆言夫壻殊  皆夫壻は姝れたりと言うと

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