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2013年1月24日 (木)

≪漢詩鑑賞≫元二の安西に使するを送る(王維)友人を送る(李白)

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王維(左)盛唐699~759、李白(右)盛唐701~762

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『元二の安西に使するを送る』(王維)

「安西」とは、中国の西北(甘粛省)の沙漠の果てにある。唐代に前線の司令部が置かれ、西域の防衛に当たった要地。

『友人を送る』(李白)

この詩は、いつ、どこで、だれを送ったか、分っていないが、『元二の安西に使するを送る』と並んで送別詩の代表作である。

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元二の安西に使するを送る  王維<七言絶句>

渭城朝雨浥輕塵  渭城の朝雨軽塵を浥(うる)おす

客舎靑靑柳色新  客舎(かくしゃ)青青柳色新なり

勸君更盡一杯酒  君に勧む更に尽くせ一杯の酒

西出陽關無故人  西のかた陽関を出づれば故人無からん

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別れの朝、渭城の町に夜来の雨が上がって、軽い土ぼこりをしっとりとうるおしている。

宿屋の前には青々とした柳の芽が芽ぶいたばかりだ。(それが塵を落とし、水を含んでよりいっそう青々として見える。

いよいよ旅立つ元二君、どうぞもう一杯酒を飲みたまえ。

西の方、陽関という関所を出たならば、もう一緒に酒をくみかわす友達もいないだろう。

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友人を送る  李白<五言律詩>

靑山横北郭  青山北郭に横たわり

白水遶東城  白水東城を遶(めぐ)

此地一爲別  此の地一たび別れを為し

孤蓬萬里征  孤蓬(こほう)万里に征く

浮雲遊子意  浮雲遊子の意

落日故人情  落日故人の情

揮手自玆去  手を揮(ふる)って玆(ここ)より去れば

蕭蕭班馬鳴  蕭蕭(しょうしょう)として班馬鳴く

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青い山なみが郭(まち)の北側に横たわり、日に白く輝く川は、白の東側をめぐって流れている。

いま、この土地に別れを告げてしまうと、ひとりぼっちの君は、風にちぎれた根無し草のように、万里のかなたをさすらうのだ。

定めなく空に浮かぶ雲は、旅人である君の心のようだ。西の端に落ちるあかあかとした日は、別れを惜しむわたしの気持ちをあらわすように。

たがいに、手を高くふって、ここから去っていこうとするとき、別れゆく馬も、さびしげにいなないた。

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