« 反原発デモ~祭りの高揚感 | トップページ | 残された道~野田&谷垣の「解散」密約を! »

2012年8月 5日 (日)

『山椒大夫』(森鴎外)の思い出

M0438640901

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

散歩の途中、本屋に入った。

あまりにも暑いので、冷房が効いている場所への“緊急避難”である。

一番目につく処に、森鴎外の短編集(山椒大夫・高瀬舟・阿部一族他)=角川文庫があったので、500円で購入した。

家に帰って、読んだ。

森鴎外の『山椒大夫』には、懐かしい思い出がある。

私が子どもの頃に、母がよく“昔(むかし)物語”を語って聞かせた。

その中に、「安寿と厨子王」が記憶に残っていた。

中学生になって森鴎外の“小説”を読む以前に、子どもの頃、母の“物語”を聞いたのが、私にとっては“原典”であった。

だから、小学生の頃までは、森鴎外の小説『山椒大夫』と、「安寿と厨子王」の“物語”が別の話だと思っていた。

明治生まれの母にとっては、「山椒大夫」よりも「安寿と厨子王」がキーワードだったのである。

「安寿と厨子王」の物語を“教訓”として、家族力を合わせて、兄弟仲良く、神仏を尊ぶという“道徳教育”として話をしたのである。

母は息子の私に、厨子王のように、やがて「立身出世」を願ったのであろう。

小説の中で、苦難を乗り越え、立身出世した厨子王(後の正道)が、佐渡で母との「再会」を果たすシーンがある。

・・・・・・正道はうっとりとなって、此詞に聞き惚れた。そのうち臓腑が煮え返るようになって、獣めいた叫が口から出ようとするのを、歯を食いしばってこらえた。忽ち正道は縛られた縄が解けたように垣の内に駆け込んだ。・・・・・・

私にとっては、50年ぶりの“安寿と厨子王”との「再会」であった。

====================

|

« 反原発デモ~祭りの高揚感 | トップページ | 残された道~野田&谷垣の「解散」密約を! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564386/55355245

この記事へのトラックバック一覧です: 『山椒大夫』(森鴎外)の思い出:

« 反原発デモ~祭りの高揚感 | トップページ | 残された道~野田&谷垣の「解散」密約を! »