« 「小沢裁判」とは何か? | トップページ | 小沢一郎の本音、次の一手? »

2012年5月 9日 (水)

米国政府高官が日本の拉致訪米団に暴言

Pn2010031601000225___ci0003

◆時々感じる違和感

私は、米国と言う国に好意を感じているが、時々違和感を感じる。

「反米」か「親米」かと問われれば、間違いなく「親米」であるが、しかし、時々日本人として違和感を感じるのである。

アメリカの対北朝鮮政策が、その“違和感”の大部分である。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆キャンベル国務次官補の暴言

「家族会」「救う会」「拉致議連」の三団体の代表(平沼赳夫団長)が、訪米した。

北朝鮮による日本人拉致を解決するため、米国政府へ協力を要請する為である。

ところが、面談したカート・キャンベル国務次官補は、「日本国民が北朝鮮工作員に拉致された」ことを、「日米国際結婚での離婚で、子どもたちが日本人の片親の下に行くこと」と同列に提示する暴言を発した。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆増元事務局長の反論

キャンベル氏は、「日米間の最近の親権問題ではアメリカ国民が拉致されている」と発言したのである。

「家族会」の増元事務局長はすぐに「親権の問題は夫婦間の問題であり、日本の拉致は国家間のテロ行為であり被害者の命が危険にさらされている」と反論した。

増元氏の反論は、正論であり、多くの日本人が持つ“常識論”である。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆「拉致」も日米交渉の一つ?

我々日本人にとっては、“北朝鮮による日本人拉致”は、「それ自体、絶対に許されない」という認識である。

「絶対に・・・」である。

ところが、キャンベル氏は、それすらも日米間の交渉カードに“利用”している。

こんな暴言は許されないが、知日家と知られているキャンベル氏であっても、やはりアメリカ人で、日本人とは根本的に違う。

私は、強烈な違和感を感じた。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆平沼氏の賢明な判断

平沼赳夫団長は、「あえて今後、政治問題として提起していく意図はない」と語った。

賢明な判断である。

「暴言は許せない」と言って、反発するよりは、(これを教訓にして)日本が遅れているロビー活動を強化するべきである。

それに、今年は「拉致問題の解決」には最後のチャンスである・・・。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆「日本」が全てではない・・・

キャンベル氏は、東アジア・太平洋地域担当の国務次官補という地位だから、担当する相手国は日本だけではない。

中国・韓国、それに勿論北朝鮮が担当する相手国は、北朝鮮、韓国、それに勿論中国も含まれる。

訪米団にとっては、「拉致」が全てだが、キャンベル氏にとっては「日本」が全てではない。

日本は「同盟国」だが、交渉相手国の一つである。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆人権・拉致は、交渉カードの一つ

キャンベル氏は、中国の人権活動家・陳光誠氏の“事件”で、中国と取引をして「米国留学」という事にした。

中国と米国とでは「人権」の内容が大きく異なる中での外交交渉だから、何らかの妥協(=密約)があったのだろう。

キャンベル氏にとっては、「人権」や「拉致」は、国益を守るための相手国との外交交渉の為のカードのひとつに過ぎないようだ・・・。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆北朝鮮に翻弄されるルーピー(愚か者)

「家族会」「救う会」「拉致議連」の訪米団に対して、キャンベル氏が言った内容は、「拉致」に対する不勉強を示している。

キャンベル氏は、英国オックスフォード大学で博士号(国際関係論)を取得したスーパーエリートである。

しかし、「拉致」に対する発言を聞く限りルーピー(愚か者)と言うしかない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これが、前任者(クリストファー・ヒル)も含めて、北朝鮮に何度も翻弄されている米国国務省(東アジア・太平洋地域)の一端であリ現実である。しかし・・・

それで“反米主義”に走るのは、中国の“思う壺”である。私は、米国と多くのアメリカ人には好意を持っているし、依然として私は、≪親米保守派≫である。

================

|

« 「小沢裁判」とは何か? | トップページ | 小沢一郎の本音、次の一手? »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564386/54668761

この記事へのトラックバック一覧です: 米国政府高官が日本の拉致訪米団に暴言:

« 「小沢裁判」とは何か? | トップページ | 小沢一郎の本音、次の一手? »