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2012年1月11日 (水)

≪漢詩鑑賞≫諸人と共に周家の墓の柏の下に遊ぶ(陶淵明)

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昨夜、『奥の細道』の書き出しの文が妙に脳裏に焼き付いて眠れなかった。

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」「舟の上に生涯をうかべ馬の口をとらえて老いを迎うる者は、日々旅にして旅を栖とす」「古人も多く旅に死せるあり」とある。

文中の「老いを迎うる者」という辺りが、今年65歳になる私にとって、眠れなかった“原因”である。

今日は、陶淵明の漢詩を鑑賞したい。この詩は故郷の田園に帰って隠遁生活をしている時の陶淵明の作品である。

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諸人と共に周家の墓の柏の下に遊ぶ (陶淵明)

今日天氣佳  今日(こんにち)天気佳(よ)

淸吹與鳴彈  清吹(せいすい)と鳴弾(めいだん)

感彼拍下人  彼の柏下(はくか)の人に感じては

安得不爲  安くんぞ歓(かん)を為さざるを得んや

淸歌散新聲  清歌(せいか)に新声(しんせい)を散じ

緑酒開芳顔  緑酒(りょくしゅ)に芳顔(ほうがん)を開く

未知明日事  未だ知らず明日(みょうにち)の事

余襟良以殫  余が襟(むね)は良(まこと)に以(すで)に殫(つ)きたり

今日は天気もよいし、清々しい笛(清吹)と、美しい琴の音(鳴弾)も奏されている。あの柏の木の下に眠る人々のことを思えば、どうして今生きているこの瞬間を充実させて楽しみをなさないだろうか。

澄んだ歌声(清歌)で新曲(新声)をあたりに響かせ、緑の酒に若やいだはればれした顔(芳顔)をほころばす。明日の事などわからぬが、今の私の胸の内(襟)は、充分発散させて、もはや何も思いわずらう事はないすっきりした気分である。

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