民主党の密室政治(①情報を公開しない、②議事録を残さない)
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◆こりゃ、酷いね⇒年金試算公開せず
民主党は、09年の衆院選マニフェストに明記した最低保障年金(月額7万円)の実現には、消費税の10%への引き上げとは別に、75年時点で最大7%の増税が必要になるとの試算を昨年3月にまとめている。
ところが、政府=民主党は、野党が税と社会保障の一体改革の前提として求めている、“最低保障年金を導入した場合に必要な財源に関する党の試算結果”を、公開しない事を決めた。
「公表した場合混乱する」「増税論議に集中できなくなる」などが「非公開」の理由のようだ。
政権与党としてあるまじき事だ。
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◆キチンと公開し、議論をすべき
「さらに7%の増税が(直ちに)必要になる」というような誤解も生じるのだから、逆に「非公開」によってますます混乱が拡大するではないか?
野田総理、輿石幹事長らは、「当面は公開せず、野党の出方を見極める」ことを確認したという。
マスコミは、「公表を求めている自民、公明両党の反発は必至だ」と論評しているが、これは“国民を馬鹿にした話だ”。
“情報公開”は、国民に対してすべきで「野党の反発」「政党間の駆け引き」という問題ではない。
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◆情報公開は大前提
民主政治にとって、①情報公開(ディスクロージャ)、②法令遵守(コンプライアンス)は「主義主張」を超えた“大前提”である。
恐らく、「情報公開」「法令遵守」は、多くの国民の“共通認識”であろう。
そのために、前提となる「党の試算結果」をキチンと公表して、議論を深化させるべきだと思うのだが?
国民の“共通認識”を民主党政権は持っていないだろうか?
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◆“密室政治”の民主党
民主党の樽床幹事長代行は、「政府・民主三役会議(29日)」の後、記者団から同会議の議事録を作成しているか?を問われ「事務方が・・・(?)」と言葉に詰まっていた。
そして、樽床氏は「政府の会議でもない」と逃げた。
現在の民主党政権で事実上の最高意思決定機関となっているのが「政府・民主三役会議」であるのに・・・。「ちょっと・・・(それは)明確には言えない」というのは酷すぎる。
民主党政権になって、政策決定のプロセスが明らかでない。議事録を残さない事などが今までも、指摘されて来た。
正に、民主党政権の特徴は、①情報を公開しない、②議事録を残さないという“密室政治”である。
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●鳩山内閣(小沢一郎幹事長)時代から、議事録は残さなかった。その理由として、「政治家同士の自由な意見交換が妨げられる」を挙げた。
●菅内閣当時、原発対応のための会議の議事録は作成していなかった。枝野氏は「重要会議では当然、議事要旨が作られていると思い込み、事務方に確認などしなかった」と、「事務方の責任」(?)にしている。
他にも・・・
●復興構想会議議事録は匿名で・・・「直ちに公開すると、難しい問題が起きる」
●議事録は作成していない・・・「各大臣の言っていることが違うじゃないか」を避けるため」
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