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2011年11月 5日 (土)

TPP駆け込み参加?消費税国際公約?野田民主党政権の「狂乱」の原因

わが君は 千代にましませ さざれ石の 

巌となりて 苔のむすまで 

・・・よみ人知らず 『古今和歌集345番』・・・

1

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「改革派保守」を“自称”する私は、今まで、(原則)TPP参加には賛成だった。しかし、お粗末な民主党政権の2年間を見ていると、正直怖くなる。TPP「内容」「時期」については“慎重”にすべきではないかと揺れ動いている。

少なくとも、①貿易管理法制、②外国人に対する管理法制、③雇用や産業構造への対応法制、など国内体制の整備を“前提”にすべきである。

しかし、(見れば分かる通り・・・)シロウトばかりの野田現政権下での“駆け込み”参加はあまりに危険過ぎる。だから反対だ。

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◆TPPの独善的な議論

今朝、日本テレビの『ウェークアップ』を見ていたら、民主党の小林興起議員が、「TPP反対」で捲し立てていた。

途中、「西岡参院議長死去」の訃報が入った。独善的な菅直人を“断罪”した西岡議長の見識は、見事であった。ご冥福を祈る。

話を戻すが・・・、郵政民営化の時もそうだったように小林議員(当時は自民党所属)は、TPP参加を「国益を損なう愚民の考え」として排除しようとする“独善的”な人である。

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◆善悪二元論の弊害

小林氏らTPP反対派の議論は、TPP参加→メリットよりデメリットが多い(国損)→対米従属→絶対悪、という図式である。

世の中は、このような“善か悪か(善悪二元論)”で成り立っていないし、それ程「国益」とは静止した姿で把握できないし、単一なものではないと思う。

TPP議論が混乱している理由は、この善悪二元論にあると思う。

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◆日本の政治課題と善悪二元論

善悪二元論は、次の日本の政治課題において(特にマスコミにおいて)蔓延している。『善』には平伏し、『悪』をことさら憎くむのが、“善悪二元論”の特徴である。

【1】沖縄・基地問題

これは、国防&日米同盟の問題であるが、沖縄の「世論」(=基地負担の軽減・基地反対闘争)は『善』で、米軍基地(自衛隊基地を含む)は、『悪』である、という風に歪曲する。

【2】原発問題

原発を『絶対悪』と捉え、「もはや、制御できない科学技術」(菅直人)モノとして捉える。延長上には、『悪』の中心である「電力会社」が存在する。

「反原発」「脱原発」は『善』である。放射能や、低量放射線の“風評被害”の実態は、「反原発」派のつくり出した“無知なる傲慢”である。

【3】TPP問題

これは、弱肉強食の世界「自由貿易」の中でいかに「国益」を守るかという問題である。

「自由貿易」とは、弱肉強食の世界であり、「メリット・デメリット」の問題でもないし、“米国の横暴・米国憎し”という「攘夷」問題でもない。

TPPという(アメリカ発の)“大津波”に対して、如何にしてして防波堤を築くかという事である。

【4】拉致問題

これは、(北朝鮮・金正日政権による)「国家主権の侵害」であるから、あくまでも北に対する圧力によって拉致被害者を取り戻すことが基本である。

犯罪国家・北朝鮮に対して、“友好”とか“話し合い”の<偽善>は無用である。

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◆野田民主党政権の「狂乱」

最近の野田佳彦総理は、少々オカシイ・・・。国内で、国民に向かって語っていない。

党内融和を口にしながら、一方では「消費税アップ」を、国際公約を先にやってしまい、しかも、(約束を破って)「消費税アップ」の前には“解散総選挙”で信を問う事はしないという。

TPPでも議論が「狂乱」し、党内真っ二つに対立しているのに、(何をそんなに焦っているのか)“駆け込み”参加しようとしている。

民主党政権「狂乱」の原因の一つに、政治課題における≪善悪二元論≫がある。

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コメント

いつもながら見事なご考察です。
ただ一つ、野田総理大臣は最近おかしくなったのではなく、
最初から、党内融和最優先の人事・
財務官僚言いなりの増税を謳う信念の無い人です。
その本質は何ら変わっていないと思います。
リーダーシップを発揮することなく
流れのままにTPPに参加することは危険極まりません。
TPPは時代の流れ、拒否し続けられるようなものではないと思いますが、
やはり今の政権での参加は危険極まりないと思います。

投稿: moon | 2011年11月 5日 (土) 17時31分

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