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2011年11月13日 (日)

保守とは何か?≪再考≫

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◆TPPドタバタ劇

野田総理は、民主党分裂→政権崩壊回避、すなわち「党内融和」を何よりも優先した。

APEC出発前の会見で、“TPP交渉参加のための各国協議”へと踏み込んだ。(「手順」から言えばその通りだが)訳の分らぬ言い回しだった。

米国では「(日本の)交渉参加容認の事前協議や審査」が最低でも半年かかる。

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◆今すぐに、どうのこうのではない

オバマ大統領が良くても、米国議会が反対することもある。(早速、米国自動車産業は、日本のTPP参加に「反対」を表明した。)

ということは、これからは、外交交渉の舞台裏で日米双方の“せめぎ合い”国益を賭けた戦いが展開される。

取り敢えず「賛成」「反対」の政治家たちの(議論抜きの)「ドタバタパフォーマンス」は、(米国の結論が出る)半年後にまで先送りされた形だ。

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◆政治家の役割

実際に、交渉の舞台裏で戦っているのは、日本の官僚たちである。「愛国心」に燃えた“国家公務員”たちは「国益」という名の「省益」を代弁する。

元通産官僚の岸氏は、「(オールジャパンとしての)交渉の司令塔には、“総理官邸”(政治家)がなるべきだ」と述べていた。(日米交渉の経験者だけに岸氏の言葉には説得力がある)

経産省は「経団連」の利益を代弁し、農水省は「JA」の利益を代弁し、外務省はと言えば“相手国と早く妥協してまとめよう”という傾向にあると言う。(だから、「国益」を追及するのは“総理官邸”(政治家)の仕事である。)

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◆そりゃ、逆だろう!

たった今の、ニュースであるが、日米首脳会談でオバマ大統領が「米国産牛肉の輸入緩和」を“歓迎する”と野田総理に話したと言う。

早速、民主党政権での「交渉力の無さ」が露呈した。心配していたことが起こりつつある。

日本では「安全運転」だった野田総理も、日本を離れた途端に舞い上がっているようだ。(大丈夫か?総理!)

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◆何を守ろうとしているのか?

山田前農林大臣の「ホッとした」発言でも分かる通り、“ホンキ”で国を守ろうなんていう政治家は皆無とは言わないが、少ないネエ。

農水族の議員でもある山田氏が、TPPに対して「反対」する気持ちは良く分かる。

しかし、「農業を守れ」と言いながら、実際に守ろうとしているのは「農家」ではなく、「JA」である。『農業の再生』議論とは関係なく、「JA」の巨大利権を守ろうとしているに過ぎない。

郵政民営化「反対派」が、「郵政を守れ」と言いながら、特定郵便局長らの『既得権益』を守ろうとした構図に似ている。

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◆改革派保守とは何か?

私は、“改革派保守”を自認している。政治路線は、“親米保守”の立場をとる。

保守とは、日本の文化伝統を大切にし、先人を敬い、家族を大切にし国を愛することである。

しかし、政治権力者の「不正」や「腐敗」に対しては、断固として戦い“改革する”ことこそが、保守の立場である。

改革派保守とは、聖徳太子以来、日本人の心のど真ん中にある、右でも左でもない<中庸>なのである。

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◆保守とは何か?≪再考≫

保守vs改革(革新)という図式は、左翼の悪質なプロパガンダである。左翼は、「愛国者」の仮面をかぶり、“反米愛国”のプロパガンダを始めている。

“反米愛国“は左翼ばかりじゃない。自称「保守派」にも、「敵は、米国を支配するグローバリスト(ユダヤ人)で、我々はナショナリスト(愛国者)である」と叫ぶ人間は多い。

保守とは、愛国主義者であるが、国粋主義者ではない。美辞麗句を抜きにして言えば、全ての外国は「敵国」である。

最大の敵は、中国だという冷静な現状認識に立つべきである。

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