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2011年10月18日 (火)

≪漢詩鑑賞≫暮に立つ(白居易)

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白居易は、40歳の時に母を亡くして都から郷里に帰って喪に服していた。当時の政治状況は、白居易の政治家としての未来にも影がさしていた。

郷里での日々は、平和だが憂鬱で孤独なものであった。この詩・『暮に立つ』は、その頃の作品である。

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暮立(暮に立つ)  <七言絶句>

黄昏獨立佛堂前  黄昏(こうこん)独り立つ仏堂の前

滿地槐花滿樹蟬  地に満ちる槐花(かいか)樹に満ちる蟬

大抵四時心總苦  大抵(たいてい)四時(しいじ)心総べて苦しけれど

就中腸斷是秋天  就中(なかんずく)腸の断たれるは是れ秋天

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

たそがれ時(黄昏)にひとり仏堂の前に立つ

舞い散ったえんじゅの花(槐花)が地面を埋め尽くし、木という木には蟬が鳴いている

およそ四季(四時)それぞれ心に悲しみをさそうものだが

とりわけ、腸がちぎれるほどに悲しいのは秋

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白居易は、四季のうちで、もっとも悲しいのは秋だという。それも、“腸がちぎれるほど”悲しいという。その感慨を際立たせているのが第1句にある。

満地の槐花、満樹の蟬(せみ)、そして暗くなりつつある時に白い花が散らばっている。樹という樹には蟬の声、読経の大合唱にも聞こえる。

このような舞台背景の中、作者の姿が静寂な世界の中で際立って孤独に見える。

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