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2011年10月14日 (金)

≪漢詩鑑賞≫郷に回りて偶ま書す(賀知章)

Abc2009030305

◆知章が馬に騎るは船に乗るに似たり

作者の賀知章(がちしょう)は盛唐の詩人で、杜甫の詩『飮中八仙歌』の筆頭に数えられほどに酒飲みであった。

☆知章が馬に騎るは船に乗るに似たり

☆眼花井に落ちて水底に眠る

「酒を飲んで詩を書けばたちどころに巻を成す」というほどであった。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆李白を見出した人

また、賀知章は李白を見出した人として知られている。

長安に上った李白が、推挙を頼みに賀知章を訪れたところ、李白の文章を見て、「君は天上からこの世に流された仙人だな」と感嘆し、玄宗に言上したという。

李白とは、ともに大酒飲みで、うまがあったらしい。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

◆官をやめて故郷へ帰った

80歳を超えた賀知章が道士になりたいと言い出し、約半世紀の宮仕えをやめて故郷に帰った。

この詩は、故郷に帰った時の感慨を述べた作である。

作者自身は、髪の毛の衰えた老人の姿であるが、若いころ国を出た時のままのつもりで帰った。

しかし、故郷で無邪気に迎えてくれた子どもの目には、知章はよそ者だったのである。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

囘郷偶書 郷に回(かえ)りて偶(たまた)ま書す

少小離家老大囘  少小家を離れて老大にして回(かえ)

郷音無改鬢毛衰  郷音改まるなく鬢毛(びんもう)衰う

兒童相見不相識  児童相見るも相識(し)らず

笑問客從何處來  笑って問う客何処より来たると

若いころ故郷の家を離れて、歳をとって帰って来た

お国なまりはいっこうに改まらないが、髪のあたりの毛は白くなったり抜け落ちたりしてしまった

子どもたちが私と顔をあわせても、私のことを子どもたちは知らないし、私も子どもたちのことを知らない

子どもはにこにこしながら、お客様はどちらからいらっしゃいましたかと尋ねた

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