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2011年9月 4日 (日)

≪漢詩鑑賞≫白頭を悲しむ翁に代る(劉希夷)

この詩【代悲白頭翁】は、私の最も好んで詠む漢詩の一つである。有名な「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」という対句は、深い無常感をみごとに表現したものである。作者の劉希夷は初唐の詩人で、25歳で進士に及第。美男子で談笑を好み、琵琶をよくし、大酒を飲んでも酔わなかったと言われている。

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代悲白頭翁(白頭を悲しむ翁に代る) 劉希夷

洛陽城東桃李花  洛陽城東桃李の花

飛來飛去落誰家  飛び来たり飛び去って誰が家にか落つ

洛陽の街の東に咲く花は、うす紅の桃と李の花、飛び来たり、また飛び去って、どなたの家に落ちるのか。

洛陽女兒惜顔色  洛陽の女児顔色を惜しみ

行逢落花長嘆息  行くゆく落花に逢いて長嘆息す

洛陽の娘たちは、容色の美しさが失われるのを惜しみ、街を歩いて散る花びらに出会うと長い溜息をつく。

今年花落顔色改  今年花落ちて顔色改まり

明年花開復誰在  明年花開いて復た誰か在る

今年も花が散って春が去り、娘の美しさも衰え行き、明年花が咲くころには誰が元気でいるだろう。

已見松柏摧為薪  已に見る松柏の摧かれて薪と為るを

更聞桑田變成海  更に聞く桑田の変じて海と成るを

私は見たことがある、墓場に植えてあるあの松や柏でさえ、切りくだかれて薪となってしまったのを。また、聞いた事もある、桑畑も、いつしか海になってしまうんだということを。

古人無復洛城東  古人復た洛城の東に無く

今人還對落花風  今人還た対す落花の風

散りゆく花を惜しんだ昔の人は、この街の東から、もう姿を消してしまった。しかし今もやはり、花を散らす風の中に立つ人がいる。

年年歳歳花相似  年年歳歳花相似たり

歳歳年年人不同  歳歳年年人同じからず

くる年くる年、花は同じ、ゆく歳ゆく歳、人のみが変わりゆく。

寄言全盛紅顔子  言を寄す全盛の紅顔子

應憐半死白頭翁  応に憐れむべし半死の白頭翁

聞きたまえ、青春のまっただ中にいる少年たちよ、この今死にかけている白髪頭の年寄りの心中を察してやりたまえ。

此翁白頭眞可憐  此の翁白頭真に憐れむべし

伊昔紅顔美少年  伊れ昔紅顔の美少年

このお爺さんの白髪頭には、まったく同情せずにはおれない、この人こそは、その昔、本物の紅顔の美少年だった。

公子王孫芳樹下  公子王孫芳樹の下

清歌妙舞落花前  清歌妙舞す落花の前

王公の若様たちに混じって、花咲く木の下で春を楽しみ、花吹雪の中で、美しい歌を聞いたり、みごとな舞いを見たりしたこともあった。

光祿池臺開錦繍  光禄の池台錦繍を開き

将軍樓閣畫神仙  将軍の楼閣神仙を画く

池の中に高殿を造り、それに錦や縫いとりの絹で幕を張りめぐらしたという光禄大夫王根の庭園、いくつもの建物に、長生きを願う神仙の絵を描かせたという大将軍梁冀の豪壮な館、この老人の青春時代にはそれらの庭や家に優るとも劣らない所で遊んだものだ。

一朝臥病無相識  一朝病に臥して相識無く

三春行楽在誰邊  三春の行楽誰が辺りにか在る

ところが、ある日病に倒れると、友達もいつしか寄りつかなくなってしまった、春の行楽は誰のところに行ったのか。

宛轉娥眉能幾時  宛転たる娥眉能く幾時ぞ

須臾鶴髪亂如絲  須臾にして鶴髪乱れて糸の如し

若い娘の美しい眉も、いつまでそのままでいられるものか、あっという間に、白髪ふり乱したお婆さんになるのだ。

但看古来歌舞地  但だ看る古来歌舞の地

惟有黄昏鳥雀悲  惟だ黄昏鳥雀の悲しむ有るのみ

よ、昔から歌舞でにぎわっていたところを、今はただ、たそがれに小鳥どもが悲しげに鳴き騒ぐばかりじゃないか。

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