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2011年6月20日 (月)

《漢詩》 歸園田居(園田の居に帰る) 陶潜

陶潜(陶淵明):(365~427)。官吏をやめて41歳の秋、故郷に帰った時の詩。陶潜を迎えた故郷は、村人たちが静かに平和に暮らしている穏やかな田園であった。隠居暮らしを始める陶潜の心は懐かしさと安らぎに満ちていた。

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歸園田居(園田の居に帰る)

小無適俗韻  小にして俗に適する韻無く

性本愛邸山  性もと邸山を愛す

誤落塵網中  誤って塵網の中に落ち

一去十三年  一去十三年

若いころから俗世間とはなじめず、生まれつき、山や丘といった自然が好きだった。まちがって、役人生活に入って、あっという間に十三年たってしまった。

覊鳥戀舊林  覊鳥は旧林を恋い

池魚思故淵  池魚は故淵を思う

開荒南野際  荒を南野の際に開き

守拙歸園田  拙を守って園田に帰る

かごの鳥は古巣の林を恋しくおもい、池の魚はもとの淵をなつかしむ。南の野原で荒地を開拓しようと、世渡りべたの分を守って故郷の田舎に帰った。

方宅十餘畝  方宅十余畝

草屋八九閒  草屋八九間

楡柳蔭後簷  楡柳後簷を蔭い

桃李羅堂前  桃李堂前に羅る

四角な宅地は十畝ほど。部屋数八、九の草ぶき家。楡や柳の木が裏庭に面した軒端に影を落とし、桃や李は母屋の前に並べて植えてある。

曖曖遠人村  曖曖たり遠人の村

依依墟里煙  依依たり墟里の煙

狗吠深巷中 狗は深巷の中に吠え

雞鳴桑樹顚 鶏は桑樹の顚に鳴く

はるか向こうに村々はかすみ、里の煙に心ひかれる。犬は路地の奥でほえ、鷄は桑のいただきで鳴く。

戸庭無塵雜 戸庭に塵雑無く

虚室有餘閑 虚室に余閑有り

久在樊籠裏 久しく樊籠の裏に在って

復得返自然 復自然に返えるを得たり

庭先にはちりひとつなく、がらんとした部屋は、ゆったりと静か。長い間鳥かごにとじこめられていたが、やっと、本来の自分に帰ることができた。

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