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2011年6月19日 (日)

日本の「安全」と「独立」

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◆「原発さえなかったら・・・」という酪農家の声

福島原発事故が終息の見通しがないまま100日が過ぎている。

一向に収まらない「事故現場」、そして終息のメドの立たない「避難生活」に被災地の苛立ちは膨らんだ。

TV報道では毎日、悲惨な被災地の声が伝えられる。ある酪農家が、「原発さえなかったら・・・」と声を震わせる姿が放映される。

その苛立ちは、原子力という悪魔の火=原子力発電所に向けられる。

さらに、その苛立ちの矛先は原発の所有者・東電だけに止まらず、原発を「推進」した自民党へも向けられた。

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◆「反原発」「脱原発」が“雨後の筍”のように

私は、日頃、“政治の性善説は国を滅ぼす”と思っている。“政治家を信用してはならない”と思っている。

(残念ながら)為政者はいつの時代でも、自分の為に政治を行うと言うべきであろう。

菅総理は、突然、浜岡原発の停止を“要請”した。中部電力は、それを総理(お上)の“命令”と受け止めて停止した。

中部電力には、総理(お上)の命令に従うしか道は無い。

朝日・毎日等のマスコミは、「菅直人の“浜岡原発停止”」を賛美した。

内閣支持率が、低迷しているとは言え、20%~30%で横ばいしている理由でもあろう。

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◆「経済性」か「安全性」か?

浜岡原発「停止」の理由に上げられたのが、将来起こる確率の高い「東海沖地震」の可能性である。

福島原発事故で、原発の「安全神話」が壊れたという世論をバックにして、菅直人は、「安全」のために兎も角「停止」要請したのである。

これによって、「反原発」「脱原発」の勢いが高まった。

電力供給の3割を占める原発の「経済性」を選ぶか?それとも「安全性」を選ぶか?という脅迫である。

みのもんた流に言えば、「いいですか、お金儲けを選びますか?それとも人の命を選びますか?」となる。(これは、扇動的で悪質なデマである)

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◆「安全神話」と、「悪魔の火」

そもそも、人間の作った科学技術に100%安全は有り得ないし、「神話」を持ち出す事自体が、神への冒涜である。

だから、「安全神話」を前提に、「安全性」への努力を怠った事に対しては、民主党も自民党も反省すべき事である。

今朝,TV番組『西部邁ゼミナール』で、「安全性」の問題で「原発事故」の死傷者の割合を、「交通事故」「飛行機事故」と比べて極端に低い事が事実として指摘していた。

100%安全ではないにせよ、「原発」こそが最も「安全性」が高いという指摘である。

さらに、「原発停止」による経済の混迷の先に、「日本の独立」そのものが危ぶまれると西部邁氏は指摘する。

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◆「脱原発」「反原発」運動の背景

政府の「情報隠ぺい」に怒り、子供たちへの放射能汚染を心配する“福島のお母さん”と、「脱原発」「反原発」を主張する政治イデオロギーは異なる。

「脱原発」「反原発」を叫ぶ人々の中には、(福島瑞穂のように)「日本国」を悪とする「反国家思想」に染まった連中が多い。

「脱原発」「反原発」運動を進める人々の主な首謀者は、「反米」「反核」の共産党・社民党の勢力である。

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◆性善説は国を滅ぼす

「国家」は度々国難に遭う。

「独立自尊」と言うは易いが、難しい事である。

国難とは、国家・民族の存亡の危機であり、歴史的には元寇、黒船来航、日露戦争、大東亜戦争があげられる。

私は、政治(とりわけ外交・防衛)において、“性善説は国を滅ぼす”と考えている。

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◆日米同盟と日本の「独立」

西部邁氏は、「平成の開国」(菅直人)を批判して、「本当なら(日本は)鎖国が一番良い」と語って、日本の小泉構造改革=規制緩和を「対米従属」として批判した。

しかし、国家の「独立自尊」とは、正論ではあるが至難の道である。

周辺諸国(中国・韓国・北朝鮮・ロシア)からは、戦後日本の主権は、侵害されっぱなしであり、米国とて、黒船来航以来、“国益と国益の衝突”、日本の対米「独立」の戦いの歴史である。

「独立」には、したたかな国家戦略が必要である。日本は、「独立」のために日米同盟を選択するしか無かった。

そして、戦後も日米間では、『官僚たちの夏』のように、熾烈な「国益」を賭けた経済戦争を続けてきた。(日本の外交官僚たちに、「反米意識」が強いのはこのためである)

「日米同盟」をして中国をけん制し、一方で、米国の様々な圧力と向かい合わなければならない。それが現実である。

それが、日本の「安全」と「独立」のために、わが国が選択した道である。

そして、その道は“苦渋の選択”であることが多いのである。

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(千葉公園にて~孫と遊ぶ)

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コメント

反原発を叫ぶ人々は、原発廃止を訴える前に、
禁酒・禁煙・禁パチンコを実現させるべきだ。
そして、車も飛行機も、全て否定して明治以前の生活スタイルに戻る覚悟をしてからにしてほしいものです。
私は現在自民党の支持者ではありませんが、それでも現在の日本がこれだけ発展し、
国民が豊かになったのは、自民党のおかげだと認めます。
ただ、ゆとり教育を導入したこと。
自虐史観に満ち満ちた教科書を野放しにし、愛国精神を持った人々を育ててこなかった事・・・。
原発にしても、安全性をしかっり確保できるような行政指導・政治主導がなされていなかった事・・・。
既得権益を享受していた人々がいたのではないでしょうか?
自民党は耐用年数を経過していると感じています。
今の日本には新しい未来を示せる理想を掲げた新しい政治が必要だと感じます。


投稿: moon | 2011年6月19日 (日) 21時23分

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