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2011年5月27日 (金)

漢詩鑑賞 慈烏夜啼(じうやてい) 白居易

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◆本を忘れず、末を乱さず

『万人幸福の栞』(丸山敏雄著)は、小生の愛読書の一つである。その中に、「最も大切な、わが命の根元は、両親である。」(91p)という“恩の遡源”について記されている。

また、倫理法人会の歌「夢かぎりなく」には、「ああ父母に涙ささげて・・・」という一節がある。

亡き両親の事を想うと、(親不幸の)後悔の念だけである。

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◆漢詩鑑賞 慈烏夜啼

白居易自身が母親を亡くした後だけに、この慈烏(じう)の泣き声には、白居易の悲しみが込められている。

名利に走る、孝行の心を忘れてしまっている世間の風潮を、慈烏を借りて風刺した作と言われている。

※慈烏(じう) からすの一種という。母烏が子を60日間養育すると、子は成長後、60日間餌を運んで母烏に恩返しをすると伝えられる。

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Birdblack

慈鳥夜啼(じうやてい) 白居易

慈烏失其母  慈烏(じう)其の母を失い

啞啞吐哀音  ああ哀音(あいおん)を吐く

晝夜不飛去  昼夜飛び去らず

經年守故林  経年故林を守る

夜夜夜半啼  夜夜夜半に鳴き

聞者為霑襟  聞く者為に(もらい泣きして)襟を霑(うるお)す

聲中如告訴  声中告訴するが如し

未晝反哺心  未だ反哺(はんぽ=孝行)の心尽さずと

百鳥豈無母  百鳥豈(あ)に母無からんや

爾獨哀怨深  爾(なんじ)独り哀怨深し

應是母慈重  応(まさ)に是れ慈しみ重くして

使爾悲不任  爾をして悲しみ任(た)えざらしむるべし

昔有呉起者  昔呉起(ごき)なる者有り

母歿喪不臨  母没すれど喪に臨まず

嗟哉斯徒輩  ああ斯の徒輩

其心不如禽  其の心禽(とり)にも如かず(=劣る)

慈烏復慈烏  慈烏復た慈烏(=慈烏よ、慈烏よ)

鳥中之曾参  鳥中の曾参(=孔子の弟子)たり

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