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2011年4月25日 (月)

國破れて山河あり(春望=杜甫)

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◆春望=春のながめ

この詩は、杜甫の代表作として、あまりにも有名である。

地震と津波で瓦礫と化した、三陸海岸の漁港を見ると、この詩が思い出される。

人の世は変転するが、自然の山や川、海は変らない。春になれば葉が茂り、花が咲く。

何と悲しいことであろうか。

☆・・・・・・☆・・・・・・☆・・・・・・☆

春望

國破山河在   国破れて山河在り

城春草木深   城春にして草木深し

感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ

恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす

烽火漣三月   烽火三月に連なり

家書抵萬金   家書万金に抵る

白頭掻更短   白頭掻けば更に短く

渾欲不勝簪   渾べて簪に勝えざらんと欲す

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

国都長安の町は、賊軍のためにすっかり破壊され、あとには山と川が昔のままにある。

荒れ果てた町にも春がやってきて、草や木が深々と生い茂った。

この戦乱のなげかわしい時節を思うと、花を見ても涙が落ち、

家族との別れを悲しんでは、鳥の声にも心が痛む思いがする。

戦いののろしは三か月もの長い間続いており、

家族からの手紙はなかなか来ないので、万金にも値するほど貴重だ。

たび重なる心痛のため、白頭をかけばかくほど短くなり、

全く冠をとめるピンもさせなくなりそうである。

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